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【暗殺教室】同棲してみた【カルマ】

第11章 結婚しました


触れた唇は一瞬で、伴った熱はわずかだったけど
今までで一番重みのあるキスだった

やっと実感が湧いてきて、思わず涙が出そうになるくらい


カルマカルマ、あのね、言いたいこといっぱいあるんだ
でも、なんでかな、全部言葉にしただけじゃ足りないんだよ



ありがとう



それが一番近いかな、今の気持ちに
さっきも言ったけど、何回言っても足りない


思えばもう、出会ってから10年くらいたっていて
喧嘩もいっぱいしたし、いっぱい泣いたし
もう別れるって思ったこともあったけど
全部仲直りして
カルマじゃないとダメだなって何回も思った
何回大好きって言ったかな、言ってもらったかな
何回キスしたっけ、何回エロい事したっけ
だめだ、全然覚えてないや、数え切れないくらいいろんなこと一緒に経験して

何も知らないとこからここまで歩いてきたんだよね





式が終わってから、カルマに抱きついて泣いた
嬉し泣き
カルマは笑って抱きしめてくれた

「帰ろっか」
「ん」
「あんまり泣くと帰り道恥ずかしいよ?」
「だって・・・」

カルマの胸に顔を押し付けたままでいると

「あ、そうそう」
「?」
「式始まる前の続きなんだけど」
「?」
「オレでいいって言ってくれて・・・ありがと」
「っ・・・ん」
「こんなオレを選んでくれて、好きになってくれて、ありがとね」

なんだよカルマ、普段こんなこと言わないくせに、反則だよ
わざと泣かせにかかってるでしょ

「・・・意地悪」

きっと、笑ってるんだろうな

あたしの大好きな笑顔で

「ほら、帰るよ」
「ん」

カルマがあたしの涙を拭う
あたしはカルマの言葉に頷いて

二人で歩き出す

ただただ幸せだった
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