第5章 子ども化
「…仕方ねぇ。、中身まで子どもになった訳じゃねぇんだろ?」
リヴァイがしゃがみ込んで、小さくなったの顔を覗き込む。
「はい、記憶はしっかりしています。ご迷惑をおかけしますが…よろしくお願いします」
ぺこっ、と小さな頭を下げたの姿に、一同は思わず息を飲んだのだった。
(かっ…かわいい…!!!)
とりあえずの事もリヴァイ班で保護することになり、先ほどまで皆で取りかかっていた作業にも参加することになった。
それぞれが担当していた仕事に戻っていく。エルドとグンタは薪割り、オルオとエレンは馬の世話、ぺトラは食事の用意、リヴァイは作業の進み具合の監視と適宜の掃除であった。
「じゃあ私、薪割りを手伝ってきます!」
はエルドとグンタの後を追って走って行った。
「……」
リヴァイはを一人占めしようともくろんでいたものの、タイミングを逃してしまい、伸ばしかけた手を下ろした。その様子をエレンとぺトラが目撃し、(兵長が…残念がっている…)と思った。
「エルド、グンタ!私も手伝うよ」
薪割り作業に戻ろうとしていた二人は、たったったっと走ってきたの姿を見て、思わず顔をほころばせた。だが、すぐさま首を横に振る。
「いや、でも、怪我でもしたら大変ですし…っ!」
背の高い二人と並ぶと、膝くらいまでしかない小さなを見下ろしながら、二人はオロオロとした。いくら中身は成人した大人とは言え、今は子どもの姿になっているに危険な作業などさせられない。万が一怪我でもしたら大変だ…などと考えていると、ふと、木陰から視線を感じた。
((リ、リヴァイ兵長っっ!!!))