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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第20章 ※アイツと私の特別な休日





「そぅ、目〜。……なんかねぇ、食われそう。って、言うか……ゾクゾクする、みたいな?さっきは違ったもん。」



どうだ、とばかりに言い切った私に、ジャンは頭をガシガシと掻き乱した。



「お前……なぁ、」



少し弱ったような声色に、私はにこにこしながら飲み物を手にした。

少しだけ買ってきた、ヤギのミルク。



あぁ、お水とは違う美味しさ。

そして勝利の味がして、美味い。



初めてジャンをやり込める事が出来た喜びに浸れたのは、僅か一分くらいのものだっただろうか。

私の手から素早くグラスを奪ったジャンは、そのまま私をベッドに押し付けた。



「え、ちょッ……何?!」

「その顔、誘ってんのか?」

「は?? 何言っ……、」



何言ってるの、馬鹿じゃないの?

その言葉は半分、ジャンの唇に飲み込まれていった。



深いキスに、酸素が足りなくなりそうだ。

クチュリと水音を立てて絡まる舌に、ジリジリと頭が痺れていく。



薄目で見たジャンの顔は、熱を帯びていて。

何故か胸が熱くなる。



私はクラクラしながらも、これは普段と違う食事のせいなんだとすり替えるように努力した。



ジャンの薄い唇がやっと離れた、そう思った瞬間に、ジャンの指は私の服の中へと侵入を始めていた。



「ちょ、アンタ、何やってんの?!」

「今のは美咲が悪い。」

「何それっ!!」



くすり。

笑ったジャン。



その笑顔は……さっきのおふざけとは違う。

危険なときの方、だ。



「俺の顔……思い出したんだろ、あの時の?」

「っ、それがなによ……!」



いつの間にか形成逆転されている。

そう自覚するより先に、ジャンは私の肌を、するりと撫でた。



「ッ……な、何なの……?」



流されそうになる、この感覚。

必死に耐えながら訴えると、目の前の綺麗な顔をした男が、笑った。


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