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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第20章 ※アイツと私の特別な休日







「何グタグタ考えちまってんだよ、お前は。面倒くせぇな。」

「ッ……、それだけは、アンタに言われたくない!!!」

「あ?俺の何が面倒っつーんだよ。」

「そういうところよ!」



つい、噛み付いた言い方をしてしまった私に、ジャンは容赦なく反論する。

しまった、と思った時には遅かった。



気付けば私は、ジャンに組み敷かれていた。



「……ごめんなさい。」

「もう、遅ぇよ。」



反射的に謝った私に、ジャンはにやり。唇を歪めた。

けれど私は諦めず、ジタバタと叫び声を上げる。



「ジャンー! 本当に申し訳ないと思ってるからぁ!」

「あぁ?聞こえねぇなぁ!」

「ごめんってばー!」



わーん!

と、子供みたいにダダをこねる私に、ジャンは吹き出した。



「ブハッ!……お前、マジで面白れぇな。」



くつくつと肩を震わせて笑うジャンから解放された私は、ふぅ。と、息を吐いた。



「はー、良かった良かった!でも、なんとなく助けてくれそうな気がしてた!」

「……あ?」



不機嫌そうな声が聞こえたけど、しれっと流して。

私の知っている、ジャンの変化を突き付けてやろうと、言葉を続けた。



「だって、そういう事しようとする時のジャンはねぇ……、」



ふふん、と得意げに、ジャンに指を向けた。

にやり。

いつもジャンがやるみたいに、笑ってみせる。



「目が、ね。……変わるの。」

「……目?」



眉を寄せたジャンに、私は嫌な笑みを浮かべてみせた。



そう。

助かった開放感のせいか、うっかり口を滑らせてしまったのだ。

言わなくてもいい事だったと気付くのは三分程後のこと。



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