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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第20章 ※アイツと私の特別な休日






「俺の事、意識してる顔してた。」

「は……!?」



怪訝な顔をしてみせた私に、ジャンは柔らかい笑みを浮かべる。



それは、もう……

うっかり、見惚れてしまいそうな程に、魅力的な笑み、だった。



「ヤってる時以外で初めて見たな。美咲のその顔。」

「ツ!!!」

「なんつーか、すげぇ……」



その言葉の続きは、私の肌に吸い込まれていく。

この瞳をしたジャンには、勝てない事くらい分かっていた。



けれど、それ以上に私の胸を騒がせたのは……



ジャンの……

最後に聞こえた言葉、だった。



甘く、淡く、とろけてしまいそうな、ジャンの腕の中。

私はいつもより激しい熱に踊らされていた。



指先が触れる度にヒクつく秘部と、溢れ出る蜜の感覚が、恥ずかしくて顔を隠したくなる程に分かる。



ジャンもきっと、気付いているだろう。

普段より敏感な私の反応に、あの悪魔が気付かないはずが、ない。



顔を隠している手を、そっと拘束され、深いキスを落とされる度に、心がザワザワと騒ぐ。



その理由は、きっと、あの台詞。



『すげぇ……嬉しい。』



事もあろうにこの男は、そんな台詞を吐いたのだ。



……何よ、それ。



嬉しい、って……、

どういう意味、なの?



私がジャンを意識して……

それが、どうして『嬉しい』に繋がるの?



アンタの心にいるのは、ミカサなんじゃ、ないの……?



頭でジャンの言った言葉を、全力で否定しているのに、身体は別の反応を返して来る。



グチュ、グチュ。

水音がぶつかり合う音が聞こえる中で、目の前の男の背中に、必死にしがみついて。



イヤ、だ。

ジャンは、私の事なんて……

どうでもいいはずなんだ。



この行為に、気持ちなんて、1mmもない、はずなんだ。



そうでないと、困る。

いや、そうに決まっている。。



じゃないと、



何の言い訳も、出来なくなるじゃない。



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