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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第11章 距離が縮まるアイツとあの人






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翌日。

スッキリと目覚めた私の部屋に、もうジャンの姿はなかった。

欠伸をしながら兵団服に着替え、朝食を済ませ、昨日だいぶ片付いたからジャンの顔でも見に行ってみようと、トロスト区城壁へと向かう。



壁の上を立体起動装置を使って登り、辺りをキョロキョロと見回すと。



ジャンは既に作業に取り掛かっていて、丸太にロープを括り付けていた。



邪魔しちゃ悪いかな。と、近くにいたコニーにだけ挨拶を交わした私と、ジャンの視線がぶつかる。

ジャンは、一旦作業を止めてこちらに歩いてきて。



「よう。ゆっくり寝たか?」

「……おかげさまで。」

「ん。なら良かった。」



柔らかく笑った。



隣で、「何の事だ?」と疑問を浮かべるコニーには、話せない。

二人だけの、昨日の事。



ジャンも、コニーを気にする素ぶりを見せず、壁の下を見に歩いていった。



ジャンが作業していた場所には、いくつもの丸太とロープ。



……結び方の強度が違う。さすが男の子だな。



妙に感心して、私も何か出来ないかとコニーに尋ねる。

体力的な仕事は出来ないけど、私にも出来る事があるだろうし。



私は機材の上げ下げをしている兵士と替わり、作業に取り掛かった。



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