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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第11章 距離が縮まるアイツとあの人






私の質問に、「んー。」と少しだけ考える素ぶりを見せた彼。

コクリ。
手元のグラスからお水を飲んで、私に向き直った。



「なーんか、大変そうだったからなぁ。ハンジさんの手伝いなんかよぉ。任務中に聞いてもお前、絶対に弱音なんか吐かねぇだろ。」



そう言って、わしわしと、私の頭を乱した。

その表情は、ちょっと悪戯っぽくて、でも凄く優しくて……

どうしていいのか、分からなくなる、くらい。



「……ありがと。」



自然と溢れた感謝の言葉に、ジャンは一瞬驚いた顔を見せた。

けど、すぐにまた、笑ってくれた。



私は……

ずっと、みんなと同じように、動きたかった。



ヒストリアとエレンが危ない時に、助けに行きたかった。

みんなだけが前に進んでいるのに、一人だけ置いていかれているような気がして、怖かった。

誰かに頼られたかった。



……誰かを、頼りたかった。



ジャンの、その柔らかい笑みが、ずっと抱えていた胸のトゲを、融かしてくれた気が、した。



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