第2章 勘違いと勘違い【及川徹】
岩泉side
冗談だったとはいえ
及川は自分のせいで
詩乃が
『私及川と別れて岩ちゃんと付き合おうかな』
と言ったのかわかっていなかった
及川の言った言葉のひとつひとつに
幼馴染みを泣かせた及川に
俺はキレた
岩「お前が!悪いんだろ!別れたくないなら自分でなんとかしろ!」
そういって俺は及川に背を向け立ち去った
岩「俺なんで及川にアドバイスなんかしてんだよ」
俺のほうが昔から詩乃が好きなのに
詩乃の彼氏になっていい思いしてんのに
なんで泣かせてんだよ
岩「あぁ!クソっ!」
殴ったコンクリートの壁は冷たかった
岩泉side end