第2章 勘違いと勘違い【及川徹】
校舎内をくまなく探したがふたりは見つからず
あと探してないのは
部活棟だけだ
男子バレー部の部室の前にいく
聞こえてきたのは詩乃の声
『私及川と別れて、岩ちゃんと付き合おうかな』
そんなこと許さない
その後壁にもたれて
誰かが部屋を出てくるのを待った
ガチャと開いた扉から出てきたのは岩ちゃんだった
及「岩ちゃんどこ行くの?」
岩ちゃんは驚いた後に俺を見て顔をしかめた
岩「おいクソ川...」
さっきから感じていた苛立ちが
いつも言われているその言葉なのに
とてつもなくイラッとし
岩ちゃんにキレた
及「何がクソ川なの?詩乃が俺と別れるって何?人の彼女になにしたの?」
そう言うと岩ちゃんもキレたようで
岩「お前が!悪いんだろ!別れたくないなら自分でなんとかしろ」
そう言ってどこかへ消えた
及川side end