第2章 勘違いと勘違い【及川徹】
あと三分ほどになった昼休み
手にぶら下がった袋をみて
泣きそうになった
その時後ろから
?「よぉ、詩乃」
振り返るとそこにいたのは
幼馴染みの岩ちゃんこと岩泉一だった
私の手の袋をみて
岩「食わないのか?」
と言われて食欲ないしと岩ちゃんにあげた
岩ちゃんはありがとなと言って頭をでっかい手で
がしがしと撫でてくれた
『岩ちゃん...ちょっとサボろっか』
岩「珍しいな詩乃がそんなこというなんて」
『ちょっとね...』
私は岩ちゃんにさっきあったことを話したくて
及川や岩ちゃんの所属する
男子バレー部の部室へ行った