第2章 勘違いと勘違い【及川徹】
そして私はたまたま今日は
購買のパンだが
いつもはお弁当で
自分でいうのもなんだが
料理はうまい方だと思っており
お弁当は自分で作っている
そして
うちの卵焼きはネギをいれたしょっぱい卵焼きだ
及川は甘いのが好きなんだ
私が今まで作ってたの嫌々食べてたってこと?
そう考えると涙が出そうで
教室を飛び出して
廊下をあてもなくブラブラと歩いた
食欲は無くて
購買のパンは食べずに
右手に持った袋のなかにあった
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現在に戻って
それからずっと階段を下りたり上ったりを繰り返したり
廊下でいきなりしゃがみこんだり
大声で文句を言ってみたりもしたけど
心のモヤモヤは晴れなくて