第2章 勘違いと勘違い【及川徹】
詩乃side
『あー!もう本当信じらんない』
廊下で大声だしてそう叫んでしまったらしく
横を通りがかった眼鏡の男子に驚かれてしまった
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時は遡って3分前
私詩乃は学校1の
イケメン及川徹の彼女である
彼女なのだ
彼女のはずだ
なのにこれは一体...
私が購買でパンを買い
及川と食べようと思って
教室にはいったら
女の子の箸で
卵焼きを口にいれた及川を見てしまったのだ
間接キスやん!
しかもあーんされているではないか!
私は彼女のはずだ
及川は私に気付いておらず
及「おいしー!卵焼きは甘いのだよねー!またちょうだいね!」
などと言っているではないか!