第103章 【番外編】嫉妬より深い
安い部屋、と聞いていた割には十分過ぎる高級感で少し恐縮する。
円形のジャグジーがガラス張りで、窓から見える景色が夜景だった。
余計なことを考える余裕があったのは本当に始めだけで、今はすっかり脳内は一色に染められている。
胸の飾りがあまりにも過敏で、お風呂との気温差にすら反応してしまう。
長い指がそこに触れてたまに摘まれるようにきゅっと押し潰される。
その刺激にあまりにも弱すぎて、真ん中から恥ずかしいほど水分が出てしまう。
「あ…あぅっ…」
後ろから羽交い締めにされているせいで、まだ少し残っているコロンが香って、それがまたどこかお腹を疼かせる。
優しく指先で転がされるのも、急に強く潰されるのも、緩急が丁寧で気持ちがいい。
勝手に全身に力が入ってしまうと、また音を立てて潮が溢れていく。
真ん中の膨らんだ芽を緩やかに弄られながら、ちゅ、ちゅ、と音を立てて胸の先を吸われ、そのまま意識を飛ばしそうになるのを堪えた。
「やぁ…っ、ま、まってぇ……そんな、されたらぁ、あっ、あっ…!!」
一際大きな声がバスルームに反響して、びくんと肩が跳ねる。
「も…きもちぃの、はあ、ん…、とまらなぃぃ…っ…」
じゅる、と大きく音を立てながら吸われ、程よくしてピークを迎えて膨らんだ芽もひくひくと震え、太ももに熱い自分の水分がびしゃびしゃとかかる。
勢いよく抱きかかえられて広くて大きなベッドルームに、少し乱暴に転がされ、ふわふわのタオルを数枚重ねられる。
髪を乱雑にかきあげながら、深い深い口付けをされる。
お腹がずくんと一際期待に疼いた。
いつも受け入れている場所が熱を帯びてますますねだる。
敏感過ぎる芽を柔らかく押さえられながら、舌を囚えられてしまい、身体が跳ねてまだ先端しか入っていない指をぎゅっぎゅっと規則正しく締め付ける。
果てたんだ、とぼんやり気付いたのは微かに下腹部が痛んでからだった。
「は、はぁ、あ…」
もうこれ以上は…とひくひくと痙攣する腕を伸ばして止めようとしたけれど、割れ目の肉芽を口にふくまれてしまえば何も考えられなくなる。
「ぁぁ…!!!あ、う、っ、ん、ふぅ……っ」
火花がパチパチと弾けるように目の前が眩しい。
吐息すら擽ったいのに、優しく舌で包まれ、音を立てながら吸われて、口内で転がされる。
「おねが…!あっ!
だ、だめ、はなしてぇぇえっ…!!!」