第102章 【番外編】ご褒美
視線が合うと、ふ、と優しく笑ってくれる。
少し目が赤らんでいるけれど、もういつもの彼に戻っているようだった。
「抑えられそうにない」
掠れた低い声でそう言われると背中がぞくぞくとしてしまう。
何回か小さく頷くと指に蜜をまとわせてゆっくりとそれが胎内に挿入ってくる。
「ん…!」
知り尽くされてしまっている私の弱いところに一直線で辿り着くと、指の腹で引っ掻くように撫でられる。
「わぁ…!ま、まって…!あ、あぁ…!!
きちゃう、きちゃっ、うからぁ…っ!!!」
足の爪先が勝手に丸まってぎゅうっと中の指を締め付ける。
全身がびくびくと痙攣して弧を描くように潮が吹き出す。
子供のようで恥ずかしくて顔を伏せる。
なのに容赦なくもう一本、もう一本と増やされてナカを蹂躙されてしまう。
「ぁ…っ!!やらぁっ…!!」
身体を捻ってなんとか逃れようとするも、腰を固定されてしまってそうもいかない。
割れ目に眠る少しだけ膨張した芽をぬるぬると指で擦られ、呆気なく外からの刺激で果てる。
「やぁあああっ…!!!!!ん、く……!!!」
強めの絶頂に肩が震える。
またナカの指をきゅうっと離さないようにするが、あっさりと抜かれて欲しかったモノが宛行われた。
「ひぅ……」
頭がぼーっとしていて、思わず期待の吐息が漏れる。
繋心さんはそれを見てにっと口角を上げた。
一気に根元まで深く挿入れられる。
圧迫感で息が詰まる。
お腹の奥の弱いところをトントンとノックされるだけで、軽く昇りきってしまう。
「はっ、あっ………っ!!」
期待以上の気持ちよさに、甘い声すらも出ずに詰まった息が吐き出される。
ナカが規則的に勝手にきゅ、きゅ、と締まると、くくっと喉で笑われる声がする。
「あぁ…きもちぃ…きもちぃよぉ…っ、ん、あ…」
繰り返される緩やかなノックにまた浅く果てる。
段々とそれは深くなっていき、やがて両膝を肩に掛けられ、私の身体を押し潰すように深く激しく打ち付けられる。
「あああっ!!!いや…らめっそれぇえっ!!!」
ぐ、ぐ、と頭の先が胎内を広げていく。
少し痛いけれど、それすらも甘美な刺激になって全身が受け入れていく。
頭が真っ白になって、ただ与えられる快楽と愛情が嬉しくて、必死に感じられるように身体が敏感になっていく。
身体に擦れるシャツが擽ったくて私から手を伸ばして脱いでもらうように促す。