第102章 【番外編】ご褒美
そのまま深く唇を奪われ、服の中に手を入れられ、優しく私の背中の傷痕をなぞられる。
擽ったさと気持ちよさで頭がくらくらし、お腹の奥がきゅっとした。
角度を変えて更に深く舌が侵入する。
なんとか必死に絡めて、ちゅ、ちゅ、と私の舌を吸われるのをぞくぞくとしながら受け入れる。
上顎をなぞられると鼻にかかった自分の声が反響する。
呼吸を整えたくて、肩を叩いて離して貰った。
「はぁ…ん…まっ…て…」
本当に一瞬しか離してもらえないまま、また唇を吸われて舌を絡ませるように促された。
頭がぼんやりとする程それは続けられて、次に奥歯と上顎を撫でらる頃には軽く昂ってしまった。
腰がぞわぞわと疼いて何もないナカがきゅうっと物欲しそうに締まった。
「あっ…やぁ…」
恥ずかしくて思わず否定の言葉が出てしまう。
離れた口から合わさった粘液がぷつりと途切れる。
繋心さんは何も言わないまま私の服を脱がせていき、そのまま大きな掌を這わせてくる。
お部屋はまだ暖房をつけたばかりで冷えるはずなのに、血が沸騰しているように熱くて何も感じない。
少しだけ乾燥している指が愛おしい。
胸の先端に指がかするとそれだけで肩が跳ねた。
指でつまむように弄られ、私の中が物欲しそうにしていく。
「ああっ…は、あっ……」
連続した刺激に徐々にそれが加速してしまう。
「あぁぁ!ま、まって、いっかい、やめて…!!」
私の言葉も聞かずにそのまま刺激を強く与えるように触られるとびくびくと身体が反応して、真ん中からとろりと蜜が溢れ出す。
もう一度同じことをされてしまうとさっきよりずっと間隔短く果ててしまう。
「あっ、あうっ、ひやぁぁあっ…!!」
蜜と体内の水分がびゅくっと音を立てて吹き出した。
呼吸を整えたくてはあはあと浅く肩で息を繰り返す。
ちゅ、ちゅ、と音を立てながら唇が降りていく。
胸の突起を舌で舐め、じゅ、と吸われる。
「あぁぁぁっ……!!!!」
あまりの刺激に仰け反って甘い悲鳴が上がってしまう。
反対も同じように吸われ、身体の真ん中からもう一度水分が溢れてしまう。
「あ、…んぁ…け、しん、さん…」
何も言ってくれないのが切なくて、小さく名前を呼んでしまう。
返事がないかわりに、唇に触れるだけのキスをされる。
でも手の動きは止まらない、そのまま私の声がくぐもる。
「ん、っ…ふ…」