第4章 課外授業【マカ・ソウル編】
ソウルの背後に立っているスイナも先程とは別人だ。今度は真っ赤なワンピースを着て、赤のピンヒールを履いている。
── チカチカッ……
暗かった部屋に蛍光灯の光が天井から広がっていく。その明るさに目が眩む。
ようやく光に目が慣れた時、飛び込んできたのは異様な現状だった。
「うわっ!? 何つー数だよ……」
至るところに様々な服装をしたスイナがいる。全員並べたら、意外と広いシークレットルームも部屋の半分近くは彼女たちで埋まるのではないだろうか……。
「よくまぁ……こんなに作ったわね」
【これが彼女が天才と言われる由来よ。……長いこと研究を重ねた私たちですら、一体作るのが精一杯】
「人間……だもんね、構造は。……おっと! 呑気に話してる場合じゃなかった!! ソウル!!」
「よし、やるか!!」