第4章 課外授業【マカ・ソウル編】
「じゃあ、ママが倒したのは……」
「アリサが作ったダミー。その後もアリサは人体実験を繰り返した。……そんなある日、彼女は病で倒れた。そこへ、一人の少女が此処を訪ねてきたの。弟子にして欲しいと」
カプセルの中で目を瞑っている少女に全員は目を向けた。最悪の図がマカとソウルの中に浮かぶ。
「何も知らない彼女はアリサに体を取られ、魂は別の所に入れられた」
「……ウソ、でしょ………あなた……」
目の前にいる人物の魂とカプセルの中にいる少女の体が連動するように淡く光り合う。
「そっか。あなたには見えるのね! 私は、あの体の持ち主 "スイナ=ロジラル"」
この世は不思議で溢れてる。同一だったモノが離れ、別々に息をしているのだから。
「私は別々にされた魂と肉体を元に戻す方法を探して、他のスイナたちに見つからないよう日々研究をして来た。もちろん、元に戻りたい人たちから協力を得て」
スイナの話を聞きながら、「本当にあの少女!?」と疑問が拭いきれない二人。……目の前の人物があの少女だとしたら、恐るべき天才だ。
ゆっくりと彼女の話をマカは脳内で整理していく。