第4章 課外授業【マカ・ソウル編】
「あなたの身勝手で、どれ程の魂が傷ついたのか分かってるの!? ううん……魂だけじゃない。体も、その人たちの周りにいる人たちも。そんなあなたに魂を語る資格ないッ!!」
スイナはマカの言葉を受け、青白い光を放つ大きなカプセルに目を向けた後、再びマカたちに視線を戻した。
「……私も、私たちがした事は許される事じゃないのは充分理解してる。だから、私はこの部屋を作り、彼女をここに閉じ込めた」
「……どういう事?」
「この中にいるのは……アリサよ。アリサ=ルーベンス」
「アリサって……。まさか、そんなッ……!!」
マカの驚きぶりに、ソウルの頭上にハテナマークが浮かぶ。小瓶に閉じ込められていた為、二人の話についていけないのだ。
「アリサって?」
「スイナを作った人。そして……」
「この子の母親が殺したことになっている人物よ」
ソウルは言葉を失った。マカに殺意剥き出しで、先程のスイナが向かってきたのはこれが理由だったのかと今やっと分かった。マカはその事を一人抱え、ここまで来たという事も。