第4章 課外授業【マカ・ソウル編】
「とりあえず、何とかしよう!! 考えてる暇はない! 行くよ、ソウル!!」
「あぁ!!」
── "魂の共鳴!!!!"
ソウルは大鎌の姿に変わり、それを手にすると マカは大きくブンッ!!と横に振った。その一振りで近寄ってきた者たちは後ろに吹き飛ばされ、道が開けた。
「走りながら追い払っていくしかないみたいね」
敵の攻撃を交わしながら、次から次へと押し寄せてくる者たちを薙(な)ぎ払っていく。
これほどまでの魂を抜いたのか……。そう思うとゾッとした。マカの脳裏に研究所へ向かう途中で出会った人面樹が浮かんだ。……おそらく、これが彼らの肉体だろう。
「……スイナッ……!!!!」
ギリッと奥歯をマカは噛み締めた。薙ぎ払うのでは埒が明かない。
「……ごめん。"U字狩り"!!!!」
怒りの一撃が放たれ、その威力は凄まじく、一瞬にして目の前の者たちは消え去った。
「急ごう! あの突き当たりの左手前がシークレットルーム!!!! ……何か嫌な予感がする」
「あぁ、急ごう! 何となく……俺も嫌な予感がするんだ……」
二人の結びつきが強まったからなのか、以前よりも互いの意思が同調する様になっていた。魂の共鳴を解除し、二人は全速力で駆けていく。