第4章 課外授業【マカ・ソウル編】
他にも気になることが、この部屋にはあった。
カプセルの隣に置かれた 一台のパソコン。誰もキーボードに触れていないのに、次から次へと画面に文字が現れていく。
何故なのだろうと不思議に思い、カプセルに目を向けると……
「ッ!?」
少女はマカを見ていた。閉じていたはずの目をハッキリと開いて。瞬きや表情一つ変えることなく、 ただジッと黒い瞳にマカを写していた。
その目にマカは耐えられず、部屋から飛び出した。
あの子は一体……?
どこかで見た目をしている。
今し方、スイナと刃を交え気付いた。"そうだ! あの目は、この目だ!!"と。
「……何となく、あの子が《鍵》を握ってる気がするんだ」
「分かった。……で、どうする?」
「とりあえず目の前の敵に集中する。隙を作ったら、ダッシュであの子の部屋まで行く」
「OK! そんじゃ、COOLにやるか!!」
再び、自分たちに向かってくるスイナ。その動きに合わせ、マカは隙を作るべく、技を繰り出した。
「U字狩りッ!!」
「これも……えっ!?」
U字状に飛んでいく魂の波長。スイナが避けたことにより周りの棚にヒットし、ガシャガシャ音を立て硝子片が飛び散った。中に入っていた薬品も散らばり、室内に煙が立ち込める。
この煙幕を利用し、マカとソウルは【secret】ルームへ急いだ。