第4章 課外授業【マカ・ソウル編】
更に、相手がスイナ=ルーベンス。自分たちの事は徹底的に調べあげているはずだ。そうマカは睨んでいた。当然、接近戦に持ってこようとするだろう。誰だって敵に弱点があったら、そこを重点的に攻める。
「行くわよッ! マカ=アルバーン!!!!」
スイナは剣を構え、マカたち目掛け駆け出した。マカは直ぐ様 大鎌を振り、魂の波長を飛ばして、自分たちに接近出来ないようにした。けれども、身軽な動きで、それをスイナは上手く避けていく。
「この軌道は既に攻略済みよ。……科学者の手に掛かれば、こんなの難じゃないわ」
「チッ……。やりにくいと思ってたけど、やっぱりか」
あっという間に、スイナはマカの間合いに入ってきた。
── ガンッ!!!!! ギィインッ!!!!
武器同士が激しくぶつかり合う。
「ソウル、大丈夫!?」
「くっ……思った以上に刃が硬い!!!!」
「ふふ。どうやって苦痛を味あわせてあげましょうか?」
目を見開き、ニヤリと歪んでスイナは笑う。それはまるで獲物を狙う肉食獣そのもの。けれど、狙われた獲物も簡単には捕まらない。
一瞬の隙を突き、マカは屈むとスイナの足を自分の足で払った。