第4章 課外授業【マカ・ソウル編】
二人は手を取り合い、互いに力を込める。"信頼"の交換。職人は武器を、武器は職人を。1+1が倍になるように、一人じゃ出来ないことも二人でなら成し遂げられる。
そんな思いをマカとソウルは握りしめ、目の前にいるスイナ=ルーベンスと向き合う。
「……狂気は、どうしたの?」
「あ~、それならマカが食っちまった」
「さぁ、スイナ=ルーベンス!! どこからでもかかってきなさい!!」
大鎌に変身したソウルを手に取り、ブンッ!!と回し、風を切る。そして、マカとソウルは戦闘体勢に入った。
「……本当、どこまでも憎らしい子ね。あなたはッ!!!!」
スイナも武器を取り出した。立て掛けてあったホウキを手にし、柄の部分からギラリと切っ先の鋭い剣が現れた。
「……簡単に折れそうな剣だな」
「油断は禁物!! それに、攻撃はあの剣だけじゃないはず。ここは、彼女のホームグラウンド。何が出てきても不思議じゃない。……薬品も組み合わせ次第で、人を生かすも殺すも出来るんだから」
接近戦は、なるべく避けたいマカだった。大鎌を振るには、ある程度の距離が必要だ。武器が大きい分、接近戦は不利になる。そこがマカたちの課題でもあった。