第4章 課外授業【マカ・ソウル編】
魂を通わせ合い、ソウルの異変の原因とマカは直面した。
「……何、此処?」
「やぁ、いらっしゃい。お前がマカか? どうだい? 狂気に溢れたこの部屋は」
「狂気……?」
再び現れたブラックルーム。マカは目をパチクリさせ、状況を飲み込もうと必死になっている。
「アイツに狂気(コイツ)を体の中に入れられた。……悪ぃ。 "力" に溺れて、マカの事考えてなかった。俺と魂を共鳴させると、マカにも狂気が伝染(うつ)るんだ……」
「……バッカじゃないの!!!!」
マカの目は未だ澄んでいる。狂気の部屋が少しだけ明るくなったように感じた。
「伝染るから何!? 言ったでしょ!! 私なら大丈夫だって!!」
「バカはお前だ!! そんなの分からねぇだろ!! ……正直、狂気が発動した時。正気を保ててるのか自分でも分からねぇのにッ!!!!」
「……ソウル、言ったよね? 私を信じるって。私もソウルを信じてる。だから、魂の共鳴をしたの。……前に進もう。立ち止まってる場合じゃない!!」
パァアァッ!とブラックルームに光が生まれ、「ギャッ……」と小鬼の声と共に部屋は消滅した。
「狂気なんて使わなくても、私たちなら倒せる!! 行こう、ソウル!!!!」