第4章 課外授業【マカ・ソウル編】
そして、遂にマカは二人が待つ研究室のドアを開けた。
── ガチャッ……
「遅かったわね、マカ=アルバーン」
「……スイナ=ルーベンス、私はアンタを許さない!!」
真っ直ぐなマカの目にソウルは胸が痛んだ。この正義一色の彼女を自分が黒く染めてしまうのかと。
「ソウル!! 無事で良かった。……話は後で聞くから! お願い、私に力を貸して!」
マカの呼び掛けにソウルは応えられず、下を向いた。その異変に何かを感じ取ったマカは力強く言い放った。
「大丈夫。私は"弱くない"から!! むしろ、今は何も怖いものがないくらい、頭に来てる。……この人だけは、私の手で片付けたいの!!!!」
「ふふ。殺れるものなら、殺ってみなさい」
「ソウル!! 約束する。何があっても、私なら大丈夫だから!!!!」
ゆっくりとソウルは顔を上げ、マカを見つめた。"マカには敵わない"、そう表情が物語っていた。
「……分かった。マカを信じる」
【魂の共鳴!!!!】
「さぁ、マカ=アルバーン。自らの手で堕ちていきなさい。深い深い狂気の渦に……」