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淀んだ世界で【SOUL EATER/※R15※】

第4章 課外授業【マカ・ソウル編】



「うわぁあぁあッ!!!!!」

 黒い気が全身から溢れ、正気を保つのが難しい。それでもソウルは負けじと歯を食い縛り、耐えている。

「……フー……フー……」

 普段の息遣いとは違う獣に近い息遣いで、手を刃に変え、透明の部屋の壁に力一杯斬りかかった。

── バリンッ!!!!!

 大きな音を立て小瓶は割れ、外に出たソウルは元のサイズに戻った。しかし、本人は小さくなっていた自覚が無く、「何か体がバキバキいうな」と体の違和感だけを感じていた。

 狂気は、自ら体内に帰っていった。

「あら、坊や。自分で出られたのね、凄いじゃない!」

 カツカツ……とハイヒールの音を響かせながら、白衣姿の女が目の前に現れた。

「……誰だよ、アンタ」
「ふふ。"魔女"……とでも名乗っておきましょうか」

 薬品の匂いと何の匂いか分からない異臭が鼻を刺激して、ツンと痛い。周りを見渡すと、研究室だろうか。色々な実験器具やビーカー、フラスコなどが所狭しとテーブルの上に置かれている。

「無事、狂気と融合したみたいね。おめでとう」
「ッ!? まさか……アンタが!?」
「そう。あなたの中に狂気を入れたのは他でもない、この私」
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