第4章 課外授業【マカ・ソウル編】
形勢逆転。追い詰めていたはずの女がマカに追い詰められている。
「武器が無きゃ、私には勝てないわよ。あなたに見つけられるかしら?」
「……私は信じる。今日会った あなたなんかに分かる訳がない。私たちの……魂の共鳴が!!」
マカの声に反応を示したソウルの魂は一つ。その居場所は……
「返して。ソウルを」
女の白衣のポケットにある小さな小瓶の中。
「取り返したいのなら、命懸けで来なさい」
再び 女はホウキに腰掛け、空へ急上昇し、そのまま姿を消してしまった。
「あと少しだったのに!!」
グッと拳を握りしめ、マカは悔しさを飲み込んだ。
どうこう考えている暇はない。一刻も早くソウルを救出しなければ!!
魂感知をしながら、ソウルと女の居場所を探していく。いつの間にか、他のソウルの紛い物の魂は消えていた。
「早く来なさい」という女からのメッセージだろうか……。
「絶対、倒してやる!! 【スイナ=ルーベンス】!!!! ……その前に、腹ごしらえしないと!」