第4章 課外授業【マカ・ソウル編】
女とマカの力の差は歴然。深い悲しみから立ち上がった女の覚悟は凄まじいもので、いくらマカが攻撃をしても何事も無かったように立ち上がる。
こんな時、ソウルが居てくれたら……
「甘ったれるな」
マカの中でソウルの声がする。それは、マカとソウルが出会ったばかりの頃の記憶。
「は!? もう諦めんのかよ!!」
「放っといてよ!! 一生懸命やったって、どうにもならないなら、やらなくても同じでしょ!」
「はぁ……。これだから、頭の硬いヤツは」
コツンとマカのおでこを彼は小突いた。「痛いなー!!」と唇を尖らせるマカにソウルは言った。
「甘ったれるな。どうにもならないのは、お前が自分に甘いからだろ? ……マカなら出来る。自分に負けんな」
そう、いつだって【自分】なんだ……。
濁っていたマカの心が徐々に透明さを取り戻していく。
「ありがとう、ソウル……」
一人であれこれ考えても答えは出ない。それじゃ、どうすればいいのか?
答えは簡単だ。信じよう、自分を。自分の気持ちを。大好きな人たちを。そして、離れていても魂は繋がっているのだと。
「残念だけど、私もこのくらいじゃへこたれない!!」
それが前を向く【力】となる。