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淀んだ世界で【SOUL EATER/※R15※】

第4章 課外授業【マカ・ソウル編】



 女とマカの力の差は歴然。深い悲しみから立ち上がった女の覚悟は凄まじいもので、いくらマカが攻撃をしても何事も無かったように立ち上がる。

 こんな時、ソウルが居てくれたら……

「甘ったれるな」

 マカの中でソウルの声がする。それは、マカとソウルが出会ったばかりの頃の記憶。

「は!? もう諦めんのかよ!!」
「放っといてよ!! 一生懸命やったって、どうにもならないなら、やらなくても同じでしょ!」
「はぁ……。これだから、頭の硬いヤツは」

 コツンとマカのおでこを彼は小突いた。「痛いなー!!」と唇を尖らせるマカにソウルは言った。

「甘ったれるな。どうにもならないのは、お前が自分に甘いからだろ? ……マカなら出来る。自分に負けんな」

 そう、いつだって【自分】なんだ……。
濁っていたマカの心が徐々に透明さを取り戻していく。

「ありがとう、ソウル……」

 一人であれこれ考えても答えは出ない。それじゃ、どうすればいいのか?

 答えは簡単だ。信じよう、自分を。自分の気持ちを。大好きな人たちを。そして、離れていても魂は繋がっているのだと。

「残念だけど、私もこのくらいじゃへこたれない!!」

 それが前を向く【力】となる。

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