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淀んだ世界で【SOUL EATER/※R15※】

第4章 課外授業【マカ・ソウル編】



「へ~。宛もないのに探しに行くなんて、余程おバカさんなのかしら?」

 突如、頭上から声が降ってきた。マカが見上げると、白いブラウスを胸元ギリギリまで開け、紺のミニスカに黒のハイヒールを履き、白衣を羽織った " 研究者 " 風の女が空飛ぶホウキに両足を揃え、腰掛けていた。歳は30代前半ほど。長い黒髪で、ふっくらとした唇の下にあるホクロが色気を引き立たせている。スタイルのいい大人の女性だ。

「誰!? ………まさか、魔女?」
「フフ……。"魔女"、そう呼ぶ人も居るわね」

 何枚も癖がありそうな女。一体、彼女は何者なのだろうか……。

「全部、あなたの仕業ね」
「えぇ、そうよ。だって……」

 高速で移動し、マカの顔面スレスレまで女は近づいた。

「この憎たらしい顔を歪ませてやりたくて。あなたには簡単に死んでほしくないの。たくさん、たくさん苦しんで」
「悪いけど、私まだ死ぬ気ないから」

 女の話を中断させ、マカは言い放った。

「ソウルを捜してる途中なの。邪魔しないでくれませんか? オバサン」

── プッツン……

 女の中で何かが切れる音がした。
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