第4章 課外授業【マカ・ソウル編】
「……見つけたッ!!」
ようやく魂感知でソウルの居場所を見つけ出した。
「あのビルの三階か。 ………え? 」
その場所へ向け、駆け出したマカだったが数歩進んだところで、直ぐ様立ち止まってしまった。
魂感知で見つけたのは紛れもないソウルの魂。それなのに……
「有り得ない……。何で、ソウルの魂が狭い範囲内で "同時" に存在してるの!?」
一人に対して、あくまでも魂の数は一つ。同じ魂を持つ人間が同時に複数現れるのは、まず有り得ない。魂も一人一人、微妙に違う。同じ人間は居ないという由来も、ここから来ているくらいだ。
しかし、ソウルの魂は複数存在している。
ドッペルゲンガーも真っ青な状況である。それでもマカは一歩踏み出した。怪奇現象には必ず何か【裏】がある。
確信はないがソウルとは魂で繋がったソウルメイト。魂を通わせあった彼の本物の魂なら、マカ自身の魂と共鳴反応が起こるのでは?と彼女は考えた。