第4章 課外授業【マカ・ソウル編】
マーケット街を抜け、石畳の坂を登っていく。先程の魂感知で人通りの少ない場所を見つけていた。
メインストリートから細い路地へ左に曲がる。その先にある小さな広場にマカは入った。ベンチが3つほど並んでいて、その周りの花壇に綺麗な水色の花が咲いている。名前は分からないが、透き通っていて美しい。
広場の右端にある水道を見つけ、喉を潤す。一緒に顔もジャバジャバ洗った。
「ふぅ……」
疲れ顔とも綺麗さっぱりサヨナラだ。シャキッとした顔で、もう一度ソウルの魂を探す。
遮るものは何もない。
先程の魂感知でマカは"何か"掴んでいた。まだそれが何なのかマカ自身にも分からないが、彼女にとって大きなプラスになる事は確かだ。
深呼吸を3回繰り返す。魂を安定させ、目を閉じ、意識をグッと集中させる。
人が居ないからなのか、やたらとクリアに映る世界。今なら地球の裏側まで覗けそうだ。不思議な感覚にマカは鳥肌が立った。