第4章 課外授業【マカ・ソウル編】
「ソウル!?」
来た道を引き返すも彼らしき姿は見当たらない。マカは静かに目を閉じ、意識を集中させていく。魂感知なら、ソウルの居場所を特定出来る。
── ドンッ……ドンッ……
「何? 邪魔ね」
「道の ど真ん中で寝てんのか!?」
通行人と何度もぶつかる。それでもマカは集中することを止めない。彼女にとって、ソウルはかけがえのないパートナーだから。
「(絶対、見付けてやる!!)」
あの時……と後悔しても今更でしかない。 "今"、最も重要なのは自分に何が出来るのか考え、行動すること。そう ソウルから学んだ。だから、マカは後悔した分、必死で今自分に出来る事と向き合っている。
「(……どこ行ったのよ、ソウル……)」
人の数だけ魂は存在する。色・形は各々違うが、人通りが激しければ、当然 莫大な数の魂がそこを行き来している訳で、一つの魂を探すのは容易ではない。
魂関知にも、かなりの集中力を使う。
額の汗を拭い、マカは一度この場所を離れる事にした。