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淀んだ世界で【SOUL EATER/※R15※】

第3章 課外授業



「昨日の一件もあるから、二人から目を離さないように。それと……"何か"あったら、すぐに死武専に引き返すようにね!」
「はい!」

 普段通りに戻ったと安心していたが、昨日の今日だ。また魂の増幅が起こる可能性もある。

 【油断は禁物】そう自分自身に時雨は言い聞かせ、隣を歩く椿と その意思を互いに確認するように頷き合った。

 何も起こらなければいい。だが、備えあれば憂いなしである。そんな気持ちで、シュタインも時雨たちに話したのだろう。

 ブラック☆スターも火ノ丸も自分の弱さは人に見せないタイプなだけに、周りが彼らの変化を見逃さないようにしなければ、きっと彼らは無理をする。

 もっと頼ってくれていいのに……。時雨は、重い息を吐き出した。

「な~に暗い顔してんだよ?」
「アイタッ……」

 ニタニタ笑いながら、火ノ丸は時雨のおでこを指で弾いた。

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