第3章 課外授業
「強くなるのに楽な方法なんか無いんだから、んな顔してたら乗り切れんよ。……どんな状況でも楽しく行こうぜ! 上に行けんのは、そういう奴さ」
火ノ丸は親指をクイクイッと動かし、時雨の視線を誘導した。その先に居たのは、遠足に行くかのような面持ちをしたブラック☆スターだった。
「……確かにそうかもね! 私たちも楽しんでこよう!」
「おぅ!!」
暫し、この死武専とも お別れだ。
「それじゃ行くぞ、椿! じゃーな、お前ら! ……死んでこい!!」
「お前が死んでこい!!!!」
ブラック☆スターの後を追い、私たちに一礼したあと、椿も駆け出した。
「しばらく、お別れだね。お互い頑張ろう!」
「またな! 火ノ丸、お前もクールな武器になって来いよ!」
マカとソウルも課外授業先へ向かった。
「私たちも行こう!」
「あぁ!!」
課外授業……。それはまさに、死と隣り合わせの恐ろしいものとなる。