第3章 課外授業
「ったく。これから試練が待ち受けてるってのに、随分と気楽な奴等だな」
「いいじゃないですか、先輩。はしゃげるのも今だけですからね」
重みのある二人の言葉に後退りする女子達に対し、相変わらずのブラック☆スターと火ノ丸。ソウルはやる気のない顔で、ため息を吐き出した。
「んなのビビってんじゃねーよ! 俺様は強くなるんだッ!! ひゃっはぁ~☆」
「ブラック☆スター、お前には負けないからな! 俺様はお前より、もーっと強くなってやんよ! ニシシシ♪」
先が思いやられる……と時雨と椿は苦笑いを交わした。
「マカ~、ケガしないようにね! パパは、いつでも見てるから! 愛してるよ、マカ!」
「……ウザイ。もうあっち行って」
「うぅ……マカァ~……」
娘を熟愛する父を持つマカも大変である。
「時雨、椿。出発する前に、ちょっといい?」
時雨と椿はシュタインに呼ばれ、みんなから離れたところへ移動した。