第2章 NEW FACE
「聞きたいことって?」
「……もう少し行ってから話す」
スタスタと早歩きで進むキッドの背中を追いかけ、時雨たちは小走りで彼について行く。
聞きたい事とは一体何だろうと時雨は考えていた。火ノ丸とブラック☆スターの事かな?
あの二人の覚醒には驚いた。もし、ブラック☆スターがあの状態で、覚醒した火ノ丸を使いこなしていたら……。考えただけでも恐ろしい。
二人に感じた莫大な魂の波長。共鳴したら、弾丸一つで国一つ軽く吹っ飛ばせるのではないかというほどのエネルギーがあった。
未知なる力を火ノ丸とブラック☆スターは秘めているのかもしれない……。