第2章 NEW FACE
「ゲホゲホッ……な、何だ?」
「エホエホッ……頭イテー」
ブラック☆スターと火ノ丸はいつもと変わらない二人に戻っていた。あれだけの衝撃を受けたにも関わらず、怪我は掠り傷程度。自分たちの足でしっかりと立ち上がり、体に付いた砂埃を落としていた。
「……さすが」
「いや……ここまで来ると、人間離れしすぎてて気色悪いよ」
「あ? ビッグな俺様に気色悪いだ!? 待て、時雨!! ギッチョン……ギッチョンに……ありゃ?」
逃げる時雨を捕まえようと、勢いよく走り出したブラック☆スターだっだが、バタンと途中で倒れてしまった。