第2章 NEW FACE
魂の波長を銃にチャージし、キッドはブラック☆スターと火ノ丸に狙いを定めた。
ブラック☆スターと火ノ丸も射撃の構えで迎え撃つ。
「5……4……3……2……1、【デス・キャノン】!!!!」
五秒後。フィードバックされた魂の波長は、もの凄い威力でブラック☆スターと火ノ丸を飲み込んだ。
立ち込める砂埃。落ち着いて見えてきた現状は、あまりにも驚くべきものだった。二人が居た場所は、土が奥深くまで抉(えぐ)れ、衝撃の強さを物語っていた。
「……あの二人は!?」
「まさか……ブラック☆スター!?」
時雨と椿は急いで二人の元へ向かう。そこへ、キッドたちも「すまん、やり過ぎた」と心配して駆け寄った。
「……やはり、彼(キッド)はレベルが違う」
シュタイン先生は一人、嬉しそうに微笑んでいた。