第2章 NEW FACE
ブラック☆スターや火ノ丸でも敵わないほど強敵……。時雨の顔に不安が浮かぶ。
「ここまで言えば、分かるよね?」
「つまり、負けねーように更に強くなりゃいいんだろ!」
「俺様は、まだまだ強くなるぜ! 最強の武器になる男だからな!」
「私も強くなる!!」
「それじゃ、君たちにはそれぞれ特別の課外授業を用意したから♪ 出発は、明日。頑張ってね~ん♪」
手を振ると、ガチャッの効果音と共に死神様の姿は消えた。
「ハッ!!……編入生って……俺様より目立つじゃんか!! 新しい芽は摘むべし!!!!」
目立ちたがりの二人は息もピッタリ。慌てて、さっさと走っていってしまった。
「何なの、あの馬鹿二人組は」
「本当、そっくり」
関心してる椿に時雨は同情の眼差しを送った。ブラック☆スターに手を焼いてるだろうけど、本人はそれを苦労だと思ってないんだろうな……。
「……椿ちゃん、お互い大変だけど頑張ろう」
「うん! お互い強くなろうね!」
「さ、あの二人を追わないと!!」
時雨たちは二人の後を追った。