第2章 NEW FACE
その頃、死武専の建物の前では一人の少年と二人の少女が到着したところだった。
「おー!!!! いつ見ても美しい!!!! 素晴らしいシンメトリーだ!!!!」
左右対称に装飾が施されている死武専の校舎。それを興奮した面持ちで少年は見つめていた。黒髪に白のラインが横に入った彼こそが死神様の息子、デス・ザ・キッド。
「はいはい……。まったく、本来ならとっくに着いてたってのに。誰かさんが家のトイレットペーパー三角にしたか気にして戻るから遅刻だよ」
「キャハハハハッ!!!! うける~」
彼の後ろにいる姉妹は彼の武器である、姉のリズと妹のパティ。ブロンドの髪が特徴のスタイルのいい美人姉妹だ。
「ハッ!! 家のロウソク、左右対称じゃないかもしれん……あ~、気になる!!」
「それは家を出るときに何度も確認しただろ!! ピッタリ左右揃って同じ長さだったじゃないか!!」
「キャハハハハッ!!!!」
「その上にある絵画も微妙にずれてたよーな……」
「それも何度も確認して、大丈夫だった!!」