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淀んだ世界で【SOUL EATER/※R15※】

第1章 一人ぼっちの職人と新たな武器



 ざわめくソウルと火ノ丸。どうやら気づいていなかったようだ。火ノ丸に関しては初の課外授業な上にランクの説明を受けておらず、よく分かっていない。

「フツーに分かるでしょ? 1つ星の私たちには荷が重かった事くらい」
「……全然」
「俺様、無敵だし! ニシシ♪」

 マカと時雨のため息が重なる。「お互い、アホなパートナーで苦労するね……」と目で会話し、頷きあった。

── パチパチパチパチ……

 死神様の拍手音に顔を上げると、マカの父親であるデスサイズが鏡から顔を出し、マカの頭を撫でた。

「さすが、マカ!! ママに似て賢い!! パパは嬉しいよ!」
「ちょっと!? やめてよ!! 触らないで!!」

 二人のやり取りを見て、火ノ丸は疑問を投げ掛けた。

「お前ら、親子なのか?」
「そうだ! 俺は、マカの父親だ! マカに指一本触れてみろ! この鎌で」
「いい加減にして! 今さら、父親ぶらないで! パパなんて、大嫌い!!」
「マカ~……」
「……複雑、なんだな……」

 デスサイズは肩をガクッと落とし、死神様の背後へ行くと三角座りをし、地面を指でイジイジしている。


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