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淀んだ世界で【SOUL EATER/※R15※】

第1章 一人ぼっちの職人と新たな武器



「火ノ丸ー?」

 辺りをキョロキョロするも、あるのは彼の衣服だけ。

「火ノ丸ー!? どこ行ったんだろ……」

 魂感知で、居場所を割り出す。

「(……いた! あれ? ……この魂反応は……)」

── ザバァーンッ!!!

「ひゃっほぉ~!!」

 水中から勢いよく飛び出てきた火ノ丸。だが、彼は……

「いやぁああー!!!」
「うわぁあぁー!!!」

 生まれたままの姿だった。

「は、早く服着なよ!」
「言われなくても着る! つーか……覗きか?」
「誰が!! ……とりあえず、急いで」
「……何だよ、ただ事じゃねーって顔して」
「うん。ただ事じゃない。……火ノ丸、一緒に……」
「断る」

 話を切るように、バッサリと彼は断言した。このままじゃ……"あの二人"が危ない!

「火ノ丸の力が必要なの!」
「知らねー。俺は誰とも組む気はない。じゃ、俺は行く」
「……"正義のヒーロー"に、なりたくない?」

 背を向け、歩き始めた火ノ丸だったが、私のこの一言でクルッと向きを変え、戻ってきた。

「"正義"は貫く。ヒーローにも、俺はなる」
「なら、決まりだね」

 私たちは急いで、闘っている"二人"の元へ直行した。

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