• テキストサイズ

淀んだ世界で【SOUL EATER/※R15※】

第6章 課外授業【夢主編】



「お兄さんは、オバサン……ルルーノさんと知り合いなの?」
「まぁな。お前こそ、知り合いなのか?」
「……うん。コール兄ちゃんを訪ねて、よく遊びに行ったから」
「コール? 誰だ、それ」
「オバサンから聞いてない? コール兄ちゃんは、オバサンの子供なんだ」
「……へぇー。子供いたのか……」

 それで部屋が余ってたんだな、と火ノ丸は一人納得した。少年は悲しげに長い睫毛を伏せ、呟くような声で思いを発した。

「この街は、秘密に埋もれちゃったんだ。みんな、口を閉ざしてる」
「……【季節を忘れた】と関係あるのか?」

 驚いた表情を見せるも、すぐに少年は微笑んだ。

 「お兄さん」と少年が発した時、火ノ丸は人の気配を察知した。三人分の足音が、こちらに向かって来る。

/ 166ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp