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淀んだ世界で【SOUL EATER/※R15※】

第6章 課外授業【夢主編】



 五分ほど直線距離を走行し、車は停車した。ルルーノの自宅に到着したのだ。彼女と似た雰囲気を持つクリーム色の外壁が時雨と火ノ丸を出迎えた。

 大通りで目にした建物とルルーノの自宅は同じ造りをしており、一階はブティックの店舗になっていた。「ルルーノ&キードの店」と書かれた木製の看板が入口付近にあるお洒落な鉄細工に飾られている。

「悪いんだけど、荷物を運ぶの手伝ってくれないかい?」
「はい、もちろん! 他に お手伝い出来る事があれば、何でも言ってください!」

 時雨は火ノ丸にもお辞儀を促し、二人揃って頭を下げた。ルルーノの好意で泊めて頂くのだ。宿代や食事代を払うわけではない。何もせず、寝泊まりするのは申し訳ない。

「ありがとう、助かるよ! 安売りしてたから、買いすぎちゃって……」

 助手席にある荷物だけだと思っていた時雨だったが、トランクに ぎゅうぎゅう詰めにされた荷物を見て、前言撤回したい気持ちになっていた。

「買った時、よく一人で乗せられたな……」

 火ノ丸の言う通りである。これだけの荷物を、一人で積むのは さぞかし大変だっただろう。

「あー、それなら店員さんに手伝ってもらったんだ。さ、それじゃ運ぶよ! 私に付いてきとくれ」

 ルルーノの後に続き、両の手に持てるだけの荷物を持ち、二人は歩き出した。
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