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淀んだ世界で【SOUL EATER/※R15※】

第5章 課外授業【ブラック☆スター・椿編】



 ブラック☆スターを村人たちに託し、椿は死神様に連絡を入れる為、一人この場に残った。

 忍具入れから、死神マークの書かれた煙玉を取り出し、地面にぶつけると、モクモクと立ち上った煙に死神様の姿が現れた。

「はいはいはぁ〜い!! 課外授業は順調? あらら? ブラック☆スターの姿が見当たらないけど……」

 相変わらず、死神様はノリが軽い。そんな死神様とは真逆の温度で、静かに椿は告げた。

「……ブラック☆スターは、マドウト村を守るために……若竹と戦い、深手を負いました。意識も……ありません」
「……あの情報は、若竹だったのねー……」

 死神様は気付いていた。鬼神になりそうな魔剣の正体が、若竹である事を。何故、分かっていたのに彼らに話さなかったのか。……いや、正しくは話せなかった。

 死神様も若竹を信じていたのだ。死武専に通っていた元生徒、話をする機会もたくさんあった。人一倍やさしい あの彼が善人の魂に手を出し、何の罪もない人々を私欲のために手にかけているなど、到底 思えなかった。

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