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淀んだ世界で【SOUL EATER/※R15※】

第5章 課外授業【ブラック☆スター・椿編】



 辺りに溢れていた音も殺気もパタリと途絶え、二人の戦いが終わった事を意味していた。張り詰める思いを胸に 椿は叫んだ。

「皆さん!! 急いで救護の用意を!! 彼は……命懸けで村を救いました!! お願いします! ブラック☆スターを助けてください!!」

 大きく深々と頭を下げた彼女に誰も文句を言う者は居なかった。椿の肩にポンと手を置き、長は無言で頷いた。

「……さぁ、村を救ってくれた【若者】を助けに行こう!!」
「オゥ!!」

 皆の胸に届いたのだ。ブラック☆スターの決意と思いが。

 避難していた村人たちは急ぎ足で村へ戻っていく。椿は、村の医師と数名の看護師と長を初めとする男達四人と担架を持って、ブラック☆スターの元へ向かっていた。

 その道中、暗い空に力強く光っている星たちが何度も椿の視界に入る。堪えていたモノがとめどなく溢れて止まらない。

 どうか無事でいて! 暗闇を照らすのが、あなたでしょ? ……ブラック☆スター!!

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