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淀んだ世界で【SOUL EATER/※R15※】

第5章 課外授業【ブラック☆スター・椿編】



 その直後。一変した表情にブラック☆スターは驚きを隠せなかった。現れたのは、鬼の形相。

「だから、大嫌いなんだよ! 貴様がッ!! いつだって、どんな状況だって、強いままでいる!! 貴様にも教えてやろう。……恐怖が どんなモノなのか!!」

── ザクッ!!!!

「うわぁあぁあ!!!!」

 静寂を切り裂いたのは、ブラック☆スターの断末魔。彼の腹部を激痛が襲う。ブラックアウトする視界。けれども、血が滲むほど唇を噛み締め、ブラック☆スターは意識を繋ぎ止める。

 息苦しい声だけが闇夜に轟(とどろ)く。傷口に刺さった刃を若竹は味わうように、円を描きながら、ゆっくり引き抜いていく。

「さぁ、恐れろ。死を。……これはまだ、入口に過ぎない。……ブラック☆スター、貴様がこちら側に来ることを願っている。……死武専の奴らは恐怖し、あの女を追い出すだろう。なぜなら、アイツは……」

 意識が途切れかけているブラック☆スターの耳元に響く若竹の声。若竹は笑い声を残し、姿を消した。

 風が鳴る。【恐怖を抱け】と煽るように。

── ズシャッ……

 ブラック☆スターは地に伏せた。グルグル回る若竹の言葉と共に。

「時雨、……アイツは、"鬼神"だ」

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