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淀んだ世界で【SOUL EATER/※R15※】

第5章 課外授業【ブラック☆スター・椿編】



「まだ戦う気か?」
「俺は、この村を守らなきゃなんねー理由がある」
「……罪滅ぼし、か。その忌まわしい腕の」

 哀れみのような表情を作り、若竹はブラック☆スターの腕を指さした。奇しくも自身の血に濡れた星マークが この村を襲った惨劇を彷彿(ほうふつ)とさせる。

 それが引き金となり、彼の中の【何か】が呼び覚まされた。

"貴様も所詮、我ら一族の血筋を引く者。血を流さずには要られない、か。……ククク。血は争えぬようだな、我が息子よ"

「……うっせェーよ、クソ親父!!」

 顔を上げたブラック☆スターの瞳には星マークが浮かんでいた。残像を残したまま、ブラック☆スターは若竹へ飛び掛る。

「……がはッ…!!」

 溝内にめり込む拳。先程とは比べ物にならないほど、ブラック☆スターの攻撃力・スピードは格段に上がっている。これには、若竹も対処出来ていない。

闇雲に放った風たちは、ただの流れ弾。彼の姿を捕らえるなど、到底不可能。
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