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淀んだ世界で【SOUL EATER/※R15※】

第5章 課外授業【ブラック☆スター・椿編】



 若竹は むくりと起き上がると、剣を振り、生じた風をブラック☆スターへ飛ばした。

「チッ……厄介な攻撃だせ、まったく」

 風をジャンプで交わすも、上から影が落ちてくる。さっきの風は、このチャンスを作る為の囮(おとり)だったのだ。

「空中で、どう避ける?」
「……くそッ!!」

 ヒュンヒュン迫り来る鎌鼬(かまいたち)。何とか避ける事ができ、致命的な箇所は間逃れたのだが、ブラック☆スターの着地点には赤いシミがいくつも散らばっていた。

「……ほぅ。さすがだな、ブラック☆スター。貴様が周りから持て囃(はや)されるのも分かる」
「へへっ……。当たり前だろ? ……俺様は、常に注目の的だからな!!」

 ニッと口角を上げて笑っている顔も、額からの流血により、赤く染まっている。顔だけではない。腕も足も腹部も背中も同様だ。

 それでも彼は立ち続ける。目にメラメラと闘志の炎を燃やしながら。

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