• テキストサイズ

淀んだ世界で【SOUL EATER/※R15※】

第5章 課外授業【ブラック☆スター・椿編】



 ドサッ……と転倒した所に、ブラック☆スターは すかさず攻め入る。

「黒☆星 ビックウェーブ!!!!」

 手のひらに集めた魂を打ち込もうと右手を出した時、これを待っていた! と言わんばかりに、若竹の刀が下から上へ振るわれた。

 咄嗟に避けたが、風の塊がブラック☆スターの頬を捉える。しかし、綺麗な切り口からは血の筋が浮かぶだけで、吹き出たりはしていない。

「旋風。……忘れたか? 俺の剣は振るった時に生じた風も操れる事を」
「チッ……油断したぜ! 見た目は落ちぶれたけど、腕は上がったんじゃねーか?」

 この時、既にブラック☆スターは勘づいていた。戦いの結末が良からぬことに。

 体一つで戦うには分が悪い相手、それを初めから承知していた。しかし、彼には償わなければならない過去がある。星を背負った者の定めと向き合ったのだ。

 死武専生最強と呼ばれるブラック☆スターを倒したとなれば、若竹は満足して村から出ていくだろう。そこまで考え、彼は此処に独り残ったのだ。


/ 166ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp