第5章 課外授業【ブラック☆スター・椿編】
「き、君は……ホワイト☆スターの」
「んな事、今はどうでもいいだろ! 急がねぇと、犠牲者また出るぞ!! ……命を懸けて、俺が村を護るから、オッサンは命を懸けて、村人を護れ!」
「……分かった」
"彼なら、死ではなく生きて償える"
椿の言葉の真意を長は理解した。彼女がどれほどまでに、彼を理解しているのかも同時に。
そこへ、椿が到着した。
「ブラック☆スター!!」
「よっ、椿! 丁度いい所に来たな! お前に頼みたい事がある。……オッサン達だけじゃ、村人を安全な場所に避難させるのは難しい。お前も一緒に行って手伝ってくれ」
「……ブラック☆スター、あなたは?」
「俺は、犯人を捕まえる」
「それなら、私も!!」
そう志願した彼女の肩に長は手を置き、静かに言った。
「彼は命を懸けて村を護ると誓った。……彼なりの償いなのでしょう。……どうか、私たちに あなた様のお力をお借しください」
「……でも」
迷う椿に 二カッとブラック☆スターは笑って見せた。
「心配すんな!! 忘れたのか? 俺様が最強だって事!……じゃ、頼んだぞ。オッサン、椿!」
そう二人に告げ、颯爽と彼は漆黒の闇に溶けいった。